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2023/12/13

いつもきれいな着物を着るために!安心の保管方法や収納アイデアを紹介

着物が増えてくると保管方法や収納場所に悩むという声をよく聞きます。

着物を着た後のクリーニングや保管中のお手入れも気になるところですね。

今回はきれいな状態をキープする保管方法や注意点などを紹介します。

 

着物を保管するときの注意点

着物をいつまでもきれいに保つには保管の際に注意しなければなりません。

収納する前のクリーニングや、保管中の虫干しなどきれいをキープするにはいくつか注意する点があります。

 

クリーニング

着物を保管する前にはクリーニングに出しましょう。

きれいに見えても汗や汚れが残っていることがあります。

次に着ようと思って出したらシミになったり、カビがついていたり。

目立つ汚れがなくてもクリーニングに出してから収納しましょう。

着物のクリーニングは着物のメンテナンスを専門で行う悉皆屋(しっかいや)さんが安心です。

丸洗いや部分的なしみ抜き、洗い張りなど適切なメンテナンスができます。

悉皆屋さんがわからない場合は、購入した呉服店に相談するといいでしょう。

着物の状態を見て必要なクリーニングを提案してもらえます。

 

たとう紙

着物を保管するときは必ず1枚ずつたとう紙に入れて収納しましょう。

たとう紙は着物を1着ずつ包むための紙です。

仕立て上がりの着物はたとう紙に包まれて納品されます。

たとう紙に包むとたたんだ着物がくずれにくく運んだり、出し入れしたりがしやすくなります。

また、たとう紙に包んで収納することでシワにならず、汚れがつきにくくなるという利点も。

たとう紙は湿気を調節してカビを防ぐという効果があります。

湿気を吸収するたとう紙は1〜2年程度で効果が薄れ変色してきます。

着物をきれいに保つため、年1回たとう紙を交換することがおすすめです。

 

防虫剤

着物の保管には着物用の防虫剤を使用しましょう。

絹やウールなど天然の素材を使っている着物は虫食い被害が多いため防虫剤は必須です。

防虫剤には種類があり、絹やウールなどの着物には樟脳やパラジクロルベンゼンが適しています。

防虫剤は必ず同じ種類でそろえます。

異なる成分の防虫剤を入れると液化してシミになることがあるため注意しましょう。

防虫剤を入れるときは引き出しやケースの上部四隅に入れます。

着物に直接当たらないように、たとう紙の上に置きましょう。

 

湿気に注意

着物には湿気が大敵です。

収納するときには除湿剤を入れましょう。

水がたまるタイプの除湿剤は、こぼれた水が着物につくとシミになるためおすすめできません。

繰り返し使える着物収納専用の除湿シートが便利です。

吸湿したら天日干しし繰り返し使用できます。

カビがついた着物はニオイや菌を取り除くために時間を要します。

着たいときにすぐに着られるようお手入れしながら保管しましょう。

 

定期的な虫干し

着物のカビを防ぐためには定期的な虫干しが有効です。

虫干しには適した時期や時間帯があります。

  • 2月
  • (5月)
  • 7月後半から8月
  • 10月後半から11月

この時期に、前後2日ほど晴れが続く湿度の低い日に虫干しを行います。

10時から14時の湿度が低い時間帯に1〜2時間ほど、直射日光の当たらない場所で陰干しをします。

着物を出している間に引き出しやケースの中をきれいに拭き、中を乾かしておきましょう。

虫干しに適した条件の日がないときや多忙で虫干しができない場合は、湿度の低い日に引き出しやケースを開けて湿気を飛ばします。

直射日光の当たらない場所で着物ハンガーにかけ、エアコンのドライ機能を使った虫干しも有効です。

 

虫干しした後の着物はたたんで、たとう紙に包み収納します。

このとき、たとう紙に変色やシミがある場合は取り替えておくと安心です。

着物や収納ケースの湿気をとることでカビやシミを防止できます。

 

小物の収納

小物は着物の近くに収納しておくとコーディネートしやすく便利です。

ただし、着物と同じ引き出しやケースで収納することはおすすめできません。

小物や収納している箱などに使われている糊などで虫がついたり変色したりする場合があります。

着物と小物は別の引き出しやケースに収納しましょう。

 

きれいをキープできる収納アイデア

着物をクローゼットに収納する方も多いでしょう。

クローゼットの中で引き出しやケースを使った収納が便利です。

桐の収納ケースやプラスチックケース、不織布の収納ケースなど収納場所に合わせて選びましょう。

 

おすすめは桐のケースやタンス

昔から着物の収納には桐のタンスが良いといわれています。

  • 虫がつきにくい
  • 湿度の調節ができる
  • 燃えにくい

桐にはこれらの特徴があるため、古くから着物の収納に使われてきました。

婚礼タンスに桐が選ばれていたのも着物の収納に適しているからです。

最近は住宅事情もありタンスなどの大型家具を所有している方も少なくなっているかもしれません。

造り付けのクローゼットに収納する場合には桐の収納ケースがおすすめです。

洋室に置いても違和感ない桐のチェストなどで収納してもいいですね。

 

工夫しだいでプラスチックケースでの収納も

おすすめは桐の収納ケースですが、工夫をすればプラスチックケースでの収納も可能です。

プラスチックケースは湿気がこもりやすいため湿気対策のシートを入れましょう。

1ヶ月に1~2回程度、フタを開けて中にたまった湿気を逃がします。

また、必ず虫干しをすることも大事です。

防虫剤も忘れずに入れて収納しましょう。

 

適切な収納方法で着物を長くきれいに着よう

お気に入りの着物を収納したままにしておくとシミやシワ、虫食いなどが気になります。

防虫剤や防湿剤を取り替えたり、虫干しをしたり定期的なお手入れは必要です。

しまい込んだ着物もお手入れしながら、また手を通してみましょう。

きれいに整えたらお気に入りの着物でお出かけしたくなりますよ。

 

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