新緑の風を感じて。5月のきもの時間 – 兵庫丹波・京都舞鶴で前結びのことなら和み着つけ教室【公式】きもののほそみ

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2025/05/21

新緑の風を感じて。5月のきもの時間

新緑がまぶしく、風が心地よくなる5月。自然がいっせいに息づくこの季節は、きものでのお出かけが一層楽しくなる時期でもあります。やわらかな陽射しと爽やかな空気に包まれて、心も装いも軽やかに。そんな5月ならではの「きもの時間」をご紹介します。

 

単衣の季節、少しずつ

5月になると、袷(あわせ)から単衣(ひとえ)への移行を意識し始めます。暦の上では6月からが単衣とされていますが、最近は気温が高くなるのも早いため、気候に合わせて柔軟に対応する方も増えています。

5月の単衣きものは、まだ盛夏向きの涼しげな素材ではなく、あくまで見た目も生地感もややしっかりめが基本。少し軽やかな色合いや柄を選びながらも、透け感の強い素材や盛夏用の帯は、もう少し先のお楽しみに。春と夏の間をふんわりと楽しむ、そんな季節です。

 

5月の色と柄を楽しむ

 

5月といえば、新緑や若葉、そして藤や菖蒲の季節。自然が織りなすみずみずしい緑や、やさしい紫のグラデーションが美しく、きものや帯にもそのエッセンスを取り入れたくなります。

・若葉色や水色のきもので、爽やかなコーディネート

・藤や燕、菖蒲などの季節柄で、今この時期ならではの装い

・鯉のぼりや兜の帯留めで、端午の節句らしいアクセントを

 

 

特に、帯〆や帯揚は季節感を演出する重要なポイント。白や薄紫、若草色など、初夏を感じさせる軽やかな色味を取り入れると、より5月らしい装いが完成します。

 

【新緑と藤の花をめぐるきもの時間】

5月のお出かけには、きものを纏って新緑の中を歩くのがおすすめです。庭園や神社仏閣、自然豊かな場所を訪れると、季節の美しさをより一層感じられます。

中でも、この時期に見逃せないのが「藤の花」。ふわりと垂れ下がる紫の花房は、まるで絵巻物のような幻想的な美しさです。丹波・丹後エリアにも、素敵な藤の名所がたくさんあります。

 

『5月に訪れたい藤の名所』

⚪︎丹波市・白毫寺(びゃくごうじ)

九尺藤と呼ばれる長く美しい藤棚が見事。毎年5月上旬が見頃です。

⚪︎舞鶴市・舞鶴自然文化園

広大な敷地の中に咲く藤が壮観。海と藤のコントラストも楽しめます。

⚪︎丹波篠山市・王地山公園藤棚

市街地からほど近く、ふらりと立ち寄れる癒しスポット。きもの姿が映える場所です。

⚪︎福知山市・長安寺

新緑のもみじとともに、藤も楽しめる隠れた名所。静かで落ち着いた雰囲気が魅力です。

きもので訪れると、藤の花とのコントラストも美しく、素敵な写真が撮れること間違いなしです。

 

【おわりに】

季節の変わり目を迎える5月。冬の名残と、初夏の訪れ、その両方を楽しめる贅沢な時間です。

自然の色彩に寄り添うきものを纏って、新緑や藤の花に包まれながら、心地よい季節を満喫してみてはいかがでしょうか。

きもので過ごす5月が、心に残るひとときになりますように。