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2024/02/07

着物選びはもう迷わない!名称や種類を一覧でわかりやすく紹介

「着物の名前はなんとなくわかっても実際どんなときに着ればいいのかわからない」という方は多くいらっしゃいます。

おでかけをする場所によって着用できる着物のルールがあります。

昔のような厳しいしきたりは少なくなっていますが、まだまだルールを知っておくことは必要です。

今回はフォーマルとカジュアルな着物の違い、着物の名前や種類について紹介します。

 

着物の名前や種類をチェック

着物の種類は多く、名前や読み方が独特でわかりにくいですよね。

フォーマルや礼装などといわれる冠婚葬祭で着用する着物、普段のお出かけに着る礼装には不向きな着物で大きく分けられます。 

 

 

礼装 黒留袖 くろとめそで
色留袖 いろとめそで
振袖 ふりそで
訪問着 ほうもんぎ
色無地 いろむじ
付下げ つけさげ
江戸小紋(三役) えどこもん
普段着 江戸小紋 えどこもん
つむぎ
小紋 こもん
ウール ウール
木綿 もめん
浴衣 ゆかた

着物の種類ごとに用途をチェック

着物には「格」があり、着るシーンにふさわしい着物が決まっています。

それぞれの着物の着用シーンをチェックして、その場にあった着物を選びましょう。

 

フォーマルな着物

礼装には正礼装(第一礼装)・準礼装・略礼装があります。

正礼装で着る黒留袖や色留袖は準礼装や略礼装として着られません。

準礼装や略礼装で着る訪問着や色無地は着るシーンにより紋の数が異なります。

パーティーなどのおよばれで平服と指定されている場合は略礼装の着物を着ましょう。

モダンな柄など個性的な訪問着は無紋にすると略礼装になり、パーティーなどのお出かけで着られます。

 

カジュアルな着物

紬や小紋などの着物は高価なものだとしても礼装では着られません。

全体的に柄が描かれている小紋はカジュアルなおでかけにぴったりです。

飛び柄といわれ柄が控えめに描かれている小紋は、略礼装に準ずる装いになります。

子どもの七五三や入学式などでの着用が可能です。

また、江戸小紋は礼装の着物ではありませんが「三役」の柄のみ略礼装として着られます。

「三役」とは鮫・行儀・角通しのことで、三役以外はカジュアルな普段のお出かけ着になります。

 

着物の生地をチェック

着物を選ぶときには素材や生地を確認するとわかりやすいでしょう。

素材によってフォーマルなシーンで着用できないものもあります。

素材の特徴などから生地を選びましょう。

 

ウール

洋服でもよく使われるウールは羊毛で織られた生地です。

昭和の中頃には羽織と着物をそろえて仕立てたウールのアンサンブルが流行っていました。

最近のレトロ着物ブームで再び人気上昇中です。

裏地をつけずに仕立てるため軽くて暖かく、普段のお出かけ用の着物として着られます。

上質のスーツ生地で仕立てて洋服感覚で着るのも楽しいですよ。

 

縮緬

強い撚りをかけた生糸を緯糸に使用して織られた生地を縮緬といいます。

全体にシボといわれる凹凸があるのが特徴です。

着物の生地としてはもちろん帯揚げや半衿などの小物にもよく使われています。

 

綸子

綸子は経糸緯糸とも撚りがかかっていない生糸を使って織られています。

なめらかでつやのある光沢が特徴です。

着物や長襦袢、帯揚げなどに使われます。

 

御召

徳川家斉が好んで着たことから呼ばれるようになった御召(おめし)。

縮緬と同様に緯糸に撚りの強い生糸を使います。

縮緬と異なるのは糸を染色してから織り上げる点です。

紬よりも軽く、シャリ感のある着心地で織りの着物の中で最高級といわれています。

 

織りの着物の代表格といえる紬。

鹿児島県の大島紬、茨城県の結城紬、石川県の牛首紬など日本の各地で作られてきました。

もともとは日常着として織られた紬ですが、近年では作り手の減少に伴い価値が高まってきています。

高価ですが織りの着物のため礼装には不向きです。

しかし、最近は後染めの紬訪問着が作られるようになり、着用できるシーンが増えています。

 

木綿

着心地がよく普段のお出かけに気軽に着られるため最近人気の木綿の着物。

袷の季節も単衣仕立てで着られます。

久留米絣や琉球絣など日本各地で異なる絣模様が織られています。

気負わずに着られお手入れも簡単なデニムの着物も最近の人気です。

洋服地で仕立てる木綿の着物は色や柄が豊富で、さまざまなコーディネートを楽しめます。

 

ポリエステル

ポリエステルなどの化繊で仕立てられた着物はお手入れが簡単で初心者の方にもぴったりです。

自宅で洗濯できるため雨の日や旅行用などに重宝します。

紬風や小紋など種類も多く、さまざまなシーンで着用できます。

付下げや色無地などは改まった席でも着用可能です。

 

夏着物の生地は

夏の着物は絽や紗、麻などがあります。

絽は横段に絽目という隙間がある生地です。

絽目の間隔が異なる三本絽や五本絽、絽目が縦に入っている竪絽などの種類があります。

紗はメッシュ状に隙間が入るよう粗めに織られた生地です。

絽や紗には絹や綿、ポリエステルなどの素材があります。

麻は洋服でもおなじみのシャリ感がある生地です。

宮古上布や能登上布など上質の麻糸で織られています。

絽や紗、麻の着物は薄物といわれ、7月から8月の盛夏の時期に着用します。

 

着物を着るときに必要な小物の名前もチェック

着物 長襦袢 肌襦袢、肌着
衿芯 足袋
帯締め 半衿 帯枕
帯揚げ 帯板
重ね衿 コーリンベルト
草履 腰ひも
バッグ 伊達締め

 

着物を着るとき必要な小物は次の通りです。帯や帯締め、帯揚げなどは着物の色や柄とコーディネートを楽しむアイテムです。

フォーマルな着物を着るときは帯や草履、バッグなども礼装用を準備します。

カジュアルなお出かけには洋服感覚で着物とコーディネートしましょう。

 

好きな着物を選んでお出かけしよう

好きな着物でおしゃれをして、おでかけするのは楽しいですよね。

フォーマルで着る着物、普段のおでかけで着る着物を把握できると着物選びが楽しくなります。

自由に着物を選んで自分で着る、そんな素敵な着物生活を送ってみませんか。

和み着つけ教室では、初心者の方でも簡単に着られる前結びの着方を学べます。

着物の知識も自然と身につきますよ。

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