きものの産地・種類について
みなさん、こんにちは。
きもののほそみの岩田です。
暑い日が続きますが今年は様々な地域で
催しが開催されており、なんだかワクワクしますね!
さて、今日は
きものの産地について
お話したいと思います。
今ある染織品のルーツをたどると
中国や東南アジアなどの外国から伝えられたものが
たくさんあります。それらを日本に風土に合うように
創意工夫され生まれ変わり、現代まで続いて来ました。
北は北海道から南は沖縄まで…
それぞれの地域に合わせて、多種多様な
染織品があります。
そんな中から代表的なもの一部抜粋して
今日はご紹介いたします。
【主な染と織の産地】
ユネスコ無形文化遺産
★小千谷縮・越後上布 新潟県
★本場結城紬 栃木県
伝統的工芸品指定
●加賀友禅 石川県
●京友禅 京都府
●久留米絣 福岡県
●博多織 福岡県
●西陣織 京都府
●東京染小紋 東京都
●本場黄八丈 東京都
●有松・鳴海絞り 愛知県
●牛首紬 石川県
●本場大島紬 鹿児島県
●喜如嘉の芭蕉布 沖縄県
●紅型 沖縄県
【紬】
紬には様々なものがありますが
三大紬は有名だと思います。
結城紬
大島紬
牛首紬(塩沢絣・上田紬)
大島紬・結城紬は、きものをよく知らない方でも
聞いたことがあるぐらいには有名だと思いますが
牛首紬の他に、塩沢絣や上田紬も有名なため
人によって三大紬はそれぞれ違います。
また、正確に決まっているわけではないようです。
大島紬
鹿児島県奄美大島ではじまった大島紬は
島に自生するテーチ木(車輪梅)を使って糸を染め
泥染めという技法を使い、独特の風合い
艶のある色に染め上げ、織っていきます。
名前の通り、泥に含まれる鉄分とテーチ木に含まれる
タンニンが化学反応を起こして色が染まっていきます。
大島紬独特の「しゃり感」に多くのファンがいます。
結城紬
日本最古の歴史を有し、奈良時代から続く高級絹織物で
ユネスコ無形文化遺産、国の重要無形文化財にも
なっています。
結城紬の特徴である真綿から作れる糸は
繭を煮て柔らかくし、人の手で丁寧に糸を紡いでいきます。
経糸・緯糸どちらも手で紡いだ糸を使用することで
風合いがよくなります。
また、すべての工程が手作業で行われており
職人の手によって作れられた紬は
きものとして着れば着るほどに体になじみます。
また、丈夫なので親子三代代々受け継ぎ
着ていただくこともできます。
牛首紬
石川県白山市で作られる牛首紬は
旧地名の牛首村に由来しており
蚕2頭でひとつの繭を作る玉繭を
使用して織り上げられます。
その昔、玉繭は2頭の蚕の糸が
複雑に絡まっているため糸を引くのが難しく
くず繭とされておりました、しかし、
職人達の技術により直接糸を引くことが
出来るようになってからは、
玉繭のみで織り上げられる牛首紬は
今では大変貴重なものとなりました。
また、釘に引っかかっても釘のほうが
抜けてしまうほどに丈夫なため
別名「釘抜紬」とも言われます。
友禅
加賀友禅・京友禅など様々な友禅がありますが、
江戸時代、京の扇絵師「宮崎友禅」が由来であり
「宮崎友禅」の画風やデザインを小袖などの
布地の模様染めとして応用したのが友禅染めです。
友禅の技法には「糸目糊置き」という
文様に挿す色同士が混ざらないように
デザインの輪郭部分に糊を置いていく技法があります。
その糊で伏せた部分が染色後白く残るので
友禅の代表的な特徴とも言われます。
京友禅
柔らかい色彩が特徴的で、古風な有職模様や琳派模様など
高度に様式化された文様を描くことが多く
また、刺繍や金箔なども使われています。
加賀友禅
「宮崎 友禅」がのちに京友禅の技法を
加賀に持ち込み独自の発展を遂げたものが加賀友禅です。
加賀五彩と呼ばれる5色のみを使用し、濃淡だけで
描かれます。また、「虫喰い」などの写実的な表現が
されているのが特徴的で、他の金彩などの技法と
併用することはありません。
加賀五彩…臙脂(えんじ)・黄土・古代紫・草緑・藍(あい)
織り
西陣織
京都(西陣)の先染めの紋織物の総称であり
国の伝統工芸品に指定されております。
綴れや錦、緞子(どんす)や綟り織など
全12種の技法で織り上げられております。
博多織
博多織とは先染めの糸を使い
密度の高い細い経糸に太い緯糸を強く打ち込み
仏具の独鈷、華皿を具象化し紋織りした柄を
織り上げた献上博多帯が有名です。
締める際に「キュッキュッ」と絹鳴りし
着物通の中でも人気の織物です。
喜如嘉の芭蕉布
バナナの仲間である糸芭蕉から採り出す繊細な糸を
使用して織り上げる芭蕉布は、世界で唯一
沖縄 大宜味村の喜如嘉で守り続けれられてきた織物です。
今では織り手が少なく、生産数が少ないため
大変貴重なものとなっております。
その他、日本全国では様々な織物・染物があります。
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