初心者だけど自分で着物の着付けをしたい!着付けに必要なアイテムと手順を紹介
着物をもっと着たいけど着付けが難しそうと尻込みしている方は多いでしょう。
簡単な着付けの方法やコツなどがわかれば、もっと着物を楽しめますよね。
今回は簡単に着物を着られる「前結び」や着付けの手順を紹介します。
着物初心者の方、必見です。
着物の着付けは難しい?
着物の着付けが難しいと感じる理由に帯結びを挙げる方は多くいらっしゃいます。
簡単できれいに着られる着付けの方法に「前結び」があります。
後ろで帯を結ぶときに腕を動かすのが辛かったり、きれいにできているか不安に感じたりする方には「前結び」がおすすめです。
「前結び」なら簡単に着付けができる
「前結び」とは前でお太鼓の形を作ってから後ろへ回す着付け方法です。
着付けに慣れていない方でもマニュアルがあるため簡単に早く覚えられます。
自分の目で確認しながら帯を結ぶため、初心者の方でも難しさを感じることなく簡単に結べます。
前結びについてはこちら
「前結び」のメリットと使用するアイテム
前結びのメリットは自分で見ながらお太鼓の形を作り、シワなどを整えられるためきれいな仕上がりになることです。
また、柄の出し方や形のアレンジが簡単にできるメリットもあります。
長時間、着ていても苦しくならず着崩れしないことも特長です。
前結びには専用の帯板があり、結んだ帯を後ろへ回しやすく作られています。
そのほか帯枕や着物ベルトなど必要なアイテムをセットで購入できるため安心してレッスンを始められます。
着物の着付けに必要なものは
着物を着るときに必要なアイテムには帯や長襦袢、和装小物のほかに着付け用小物が必要です。
着付けには次のものを用意します。
- 前結び専用帯板
- 帯枕
- コーリンベルト
- 腰紐
- 伊達締め
- 着物クリップ
- 補正用アイテムやタオル
前結びをする場合は専用のアイテムをそろえましょう。
着物を着る前の準備
着物を着るときには帯や長襦袢など必要なアイテムや着付け用の小物をそろえておく必要があります。
すぐに着られるよう着物をチェックして、小物などを準備しておきましょう。
着物を出してチェック
たたんで収納してある着物は、たとう紙から取り出し着物ハンガーなどにかけて全体をチェックしましょう。
長期間保管しているときにシワやシミ、防虫剤などのニオイがついていることがあります。
シワが気になるときはアイロンをかけてシワを取りましょう。
アイロンをかけるときは必ず当て布を使います。
直接アイロンを当てると生地が傷んだり、テカリが出たりするため注意が必要です。
また素材に合わせた適切な温度でアイロンをかけましょう。
シワがきれいに取れないからといってスチームを使うことは厳禁です。
スチームの水滴でシミになったり縮んだりしてしまうため注意しましょう。
当て布に霧吹きで軽く水をかけてシワの部分にアイロンをかけるときれいに取れます。
くっきりとついてしまったシワやアイロンをかけても取れない場合はクリーニング店に依頼するといいでしょう。
防虫剤のニオイは半日から1日程度、着物ハンガーにかけ陰干しをしてニオイを飛ばします。
軽いたたみじわなどは陰干ししている間に消えることもあります。
ただし長期間ハンガーにかけっぱなしはいけません。
生地が伸びてバランスが悪くなるため注意しましょう。
長襦袢に半衿をつける
長襦袢には半衿をつけておきましょう。
仕立て屋では表裏とも縫い目が見えないようにくけつけますが、一般的には並縫いやまつり縫いで簡単に取り付けます。
半衿に刺繍が施してある場合は柄がきれいに見えるよう調整が必要です。
半衿は表側から縫い付けます。
刺繍の半衿は柄がきれいに見えるように折り、しつけ糸で留めておきましょう。
無地の場合は端から1cmのところを折り、折り目から3mm程度のところにしつけをします。
半衿の折り目と長襦袢の衿付けの部分を合わせて並縫いで取り付けます。
衿の裏側は残りの半衿を折り込み並縫いで縫い付けます。
小物がそろっているかチェック
和装小物がすべてそろっているかも確認しておかなければなりません。
着付け用小物以外に必要なアイテムは次の通りです。
- 着物
- 帯
- 長襦袢
- 衿芯
- 半衿
- 肌襦袢や肌着
- 和装用ブラジャーとショーツ
- 足袋
- 帯締め
- 帯揚げ
- 重ね衿
- 草履
- バッグ
不足しているものや破損しているものは購入してそろえておきましょう。
一般的な着物を着る順番
着物をきれいに着るために何度も練習してコツをつかみましょう。
着物を着る手順を簡単に説明します。
まず着付けの前に紐や小物などを取りやすい位置へ配置しておきます。
ヘアメイクを済ませ、足袋を履き肌着を着用してから長襦袢をはおります。
右身頃を下に左身頃を重ねて衿を合わせ、衣紋を抜き伊達締めを結びましょう。
次に着物をはおり、背中心を合わせてから裾を持ち上げ着丈を決めます。
上前の幅を決めて下前を入れ込み、上前を重ね腰紐を結びます。
おはしょりを整え、衿を好みの幅に作りコーリンベルトで留めましょう。
背中のシワやおはしょりを整え、伊達締めを結びます。
「前結び」で帯を結ぶと完成です。
「前結び」で、いつでも着られる自分になる
帯結びが簡単な「前結び」ができるようになると、いつでも好きなときに着物を楽しめますね。
長時間着ても着崩れることなく、苦しくならない前結びの着付け方法は着物初心者の方にもぴったりです。
「前結び」が気になるという方は、和み着つけ教室の無料体験レッスンをぜひお試しくださいね。