着物のメンテナンス〜悉皆〜 – 前結びのNPO法人京都きもの塾 和み着つけ教室 | きもののほそみ【公式】

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2023/06/16

着物のメンテナンス〜悉皆〜

こんにちは
きもののほそみの栂井美佳です

 

皆様お変わりございませんか?

 

ほたるの舞う時期になりました。
わたしの住む養父市には奥米地地区に
ほたるの館があり
数年前まではほたる祭りが開催され
屋台が出てとても賑やかでした。

 

コロナ以降はお祭りも無くなってしまいましたが
現在もほたる鑑賞のスポットとして健在です。

 

シーズンになると
口米地から通行止めになり、
シャトルバスに乗り換えて
奥米地へ入れるようになっています。

 

浴衣でほたる鑑賞なんてステキですよね

 

 

きものや浴衣も着用した後はお手入れしておくと
次に着るときはとても気持ち良くお召いただけます。

 

今日はきもののお手入れについてお話します。

 

 

悉皆の仕事とは

 

悉皆業(しっかいぎょう)とは

「悉皆」とは
「ことごとくすべで」という意味です。

 

お店によっては「きもの悉皆」、
「京染」、「着物の染め替え」
「きものクリニック」「きものの病院」など
様々な名前がついていますが
仕事の内容は広範囲にわたります。

 

しみ抜きや染め替えだけではなく
きものの加工に関する、
ありとあらゆることに対応してくれます。

 

一例としたら、染み抜き、洗濯、
寸法直し、仕立て直し。リフォーム染め替えなど。
白生地から図案、染め、仕立までのお誂えも可能

 

まさに、悉皆業はきものプロデューサーです。

 

また、きものの加工技術は
ほとんどが分業化されて入るため、
お客様のニーズに合わせて調整し、
加工依頼をします。

 

 

 

それではこれから
悉皆屋さんのお仕事を紹介したいと思います。

 

 

下準備として

 

渋札(しぶふだ)

悉皆屋さんには、
たくさんのきものが集まってきます。
きものをほどいてしまったら、
ただの1枚の布になってしまい、
見分けがつきません。

 

そこで、きものをほどく前に、
まず悉皆屋さんがすることは
解いたたきものの生地が迷子にならないように
表地、八掛、胴裏などに名札をつけます。

 

この名札を渋札といいます。

 

渋札には持ち主の名前の他に、
処理方法も明記されます。
渋札は洗いや、
染色工程に耐えられるように、
和紙に柿渋をひいた丈夫な紙でつくられています。

 

解き(とき)

きものをほどくことを
悉皆屋さんでは「解き」といいます。

 

洗い張りをするきものは、
渋札をつけた後はさみで糸を切り
傷をつけないように神経を
集中して丁寧にほどきます。

 

袷(あわせ)きものは、
表地、八掛(裾回し)、
胴裏に分かれます。

 

端縫い(はぬい)

きものはほどくと、
平面的な布になります。

反物のときは一枚につながっていますが、
一度仕立てたものは、
前身頃、後ろ身頃、袖、など
何枚かに分かれます。

 

これをもとの1枚の布にする作業を
「端縫い」といいます。

 

ロックミシンなどを使って
生地の裏表を間違わないように縫い合わせます。

 

 

丸洗い

きものをほどかず、
仕立て上がったまま洗うことを言います。
揮発溶剤を用いて洗うため、
揮発洗いともいいます。

つまり、ドライクリーニングです。
そして、一番ご利用いただく機会が
多いのは、丸洗いだと思います。

 

洗い張り(あらいはり)

 仕立ててあるきものをほどいて洗います。
作業は、「洗い」と「張り」に分かれます。
「洗い」は反物にしたものを、
海面活性剤(石けん)を使って汚れを落とします。

 

汚れのほか、繊維の中に詰まっているほこりや
不純物も落とすことになり、
生地の状態も良くなります。

 

「張り」は洗濯後の反物の
仕上げ加工のことで、蒸気をあててシワを伸ばし、
糊を含ませて乾かして布に張りを持たせます。

 

色抜き(いろぬき)

薬品を使用して、染まっている
きものの色を抜く作業です。

きものの地色を変えたいとき、
薄い色なら上から色をのせる事ができます。

 

濃い地色を薄くする場合は、
いったん色を抜いて、
白生地に戻してから行うこともあります。

 

生地によっては、
できるものとできないものもあります。
また、生地が傷む場合もありますので
現物を持ってご相談くださいませ。

 

 

引き染め(ひきぞめ

染色技法の一つです。
刷毛(はけ)で地染めをする方法で、
刷毛染めとも言います。
伸子(しんし)で張った生地に
豆汁(ごじる)や布海苔(ふのり)を塗り、
乾燥後に刷毛に染料液を含ませて、
生地に色を引くようにして染めるので、
この名があります。

 

引き染めは柄を避けたり、
濃い色をぼかしで染めたり状態に合わせて
染め加工ができるのが特徴です。

 

また、一方では生地の両端を
引っ張って染めることからの
呼称という説もあるようです。

 

 

 

私も一度研修で体験してきました!

 

 

 

浸染(しんせん)

布や糸をそのまま染料の溶液の中に
ひたして染めることです。

 

一般的に染料を溶かした高温の釜のなかに、
反物や糸をひたして染めます、布の種類によって、
冷浴、温浴、煮沸浴などの処理方法を選びます。

 

色があせてしまったきものは地色より
濃い色を選び、浸染で再生できます。

 

「おきものにシミをつけてしまった。」
「色目が派手になった。」
「寸法が変わってしまった。」

 

 

是非、そんな時は
「きもののほそみ」へご相談ください。

きもののほそみでは年4回
悉皆屋さんが京都から来られ
直接ご相談していただける
「着物クリーニングお手入れ相談会」
があります。

 

 

 

次回は6月23日(金)~ 26日(月)の4日間
きものクリニック会を開催いたします。

 

詳しくはこちらを御覧ください
ゆめタウン店
舞鶴店

 

もちろんお手入れに関しては
お店でいつでもご相談をしていただけますので
お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

きもののほそみでは着つけを習うだけでなく
お手入れも身近で相談できるので安心です。

 

 

きものや帯は丁寧に扱えば、
それだけで長持ちしいつでも気持ちよく
着ることができます。

 

 

 

そして、和み着付け教室で
習われている先生方や生徒さんにも
いつもご利用いただいております。

 

当社の和み着付け教室は
着付け技術の習得から和みの会などの
着る場の提供や
和に関するコミュニティーもあります。

 

 

一人でも多くの方に
きものの良さを知っていただきたい
自分で着られるようになっていただきたい

 

和み着付け教室へのご参加お待ちしております。
まずは体験会から。

 

 

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着付け教室無料体験会については

お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

着付け教室では長襦袢の着方、補正の仕方なども

させていただいております。

まずは無料体験会からご参加くださいませ!!

復習をご希望の方もお気軽にご連絡くださいませ!

ゆめタウン店 TEL:0795-82-7000

舞鶴店 TEL:0773−78−3405

 

 

きもののほそみでは、

丹波市・朝来市・舞鶴市・高浜市にて

前結びの着付け教室を開催しております。

詳しくは、お問い合わせくださいませ。

 

 

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