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2022/10/17

〜伝統行事〜 七五三・十三参り


こんにちは。
きもののほそみ
ゆめタウン店の山本孝子です。

朝夕が急に冷えてきましたが
皆様お変わりありませんか?

暑かった夏も過ぎて季節は秋に変わりました。

秋は果物も美味しいし、旅行にも最適ですよね。
色々な行事も少しずつ再開されてきております。
夏から秋はお祭りシーズンでもあり楽しい日々が訪れます。

今回はもうすぐ七五三の時期になりますので七五三や
十三参りについて書きたいと思います。

昔から日本では子どもは「七歳までは神様からの授かりもの」と考えられておりました。
小さな子供は風邪や流行病で亡くなってしまう子が多く、
赤ちゃんがしっかり大きく育つことは特別なことだとされてきました。
だから、三歳、五歳、七歳の節目ごとに儀式を繰り返し行うことで
魂をこの世にしっかり定着させ、
これからも子どもが健康に長生きできるように。と祈願していたのです。
また、神様に子供の成長を報告する大切な儀式とされておりました。

昔は関東地方のみの風習でしたが今は全国的な行事となりました。
お宮さんや、寺院でお参りする方の姿を秋になるとたくさん見かけます。

よく、女の子は何歳でするの?男の子は?と聞かれることがあります。

七五三の起源となった儀式がそれぞれあります。

髪置きの儀

こちらの儀式は平安時代に始まりました。産まれてすぐに子供の髪の毛を剃り
三歳までは丸坊主で育てる習慣がありました。後に黒い健康的なしっかりした髪の毛が
生えてくると考えられていたからです。しかし、三歳になれば赤ちゃんではなくなった
という意味で髪の毛を伸ばし始める儀式を行います。その儀式が「髪置きの儀」です。

 

袴着の儀

五歳の「袴着の儀」も同じく平安時代に始まった儀式です。男の子が初めて
正装である袴を身につける儀式で、昔は男女の区別はありませんでしたが
いつからか男の子だけが行うようになりました。

 

帯解の儀

七歳で女の子が行う「帯解の儀」は、鎌倉時代に始まったとされます。
この年頃の子どもは、紐のついた子ども用の着物から、初めて帯を巻く儀式として
執り行われました。

 

 

このような歴史的な背景から
男の子は三歳と五歳
女の子は三歳と七歳
が一般的になりました。

 

 

元々、七五三は数え年で行われてきたものでしたが
最近では満年齢で行われることが増えてきました。

実際、自分のお子様のお祝いをするとなると
しきたりなど分からなくて少し不安を感じる方も多いかと思いますが
気軽な気持ちでお参りされて良いと思います。

 

家庭によっては、兄弟で同じタイミングで行うところもあれば
秋の時期ではなく様々なタイミングで行う方もいらっしゃいます。
また、近年では伝統的なお参りだけでなく
タキシードやドレスを着て写真撮影する場合もあります。

 

 

様々なことが多様化している時代なので
日本人にとって馴染み深い通過儀礼の一つとしてそれぞれの家庭で
お子様の成長をお祝いしてあげられれば良いと私は思います。

 

 

七五三で着る着物ですが
三歳の女の子には、お宮参りのときの初着を肩上げ・身上げをして寸法を直し帯付けか被布で、
七歳の女の子には、四つ身に可愛らしい結び帯に志古貴を結んでください。

 

男の子は、羽織袴に勇ましい格好で。

 

 

 

さらに成長すれば十三参りがあります。
平安時代から始まったとされる十三参りは、当時の天皇である清和天皇が
京都嵐山の法輪寺で成人の儀式を行ったのが十三歳だったため
十三歳でお参りに行くのが風習となりました。
お参りは十三番目の虚空蔵菩薩様です。
京都発祥の行事だったため、長らく関西地方のみで行われていたようですが
今では全国に広まっております。

 

 

お参りをする時期ですが、
3月から5月頃、昔は旧暦の3月13日(新暦の4月13日)に行われておりましたが
学校の新学期が始まっているため、
春休みやGWなどを利用してお参りに行くのが良いでしょう。

 

 

十三参りで着るきものは、七五三のときみたいに子供用ではなく
大人と同じ「本裁ち」のもので、肩上げをして着用します。
そして、十三参りが終われば肩上げを外します。
男の子は紋付羽織袴を着用しましょう。

 

 

お参りに行く前には、毛筆で大切にしている漢字を書き
その半紙を持って神社やお寺でご祈祷を受けましょう。
漢字は何でも構いませんが自分の好きな文字や目標となるような文字が
良いと思います。

 

法輪寺が発祥ですが、お寺だけでなく神社でもご祈祷を行っている場所も
ありますので特にこだわらず行くと良いでしょう。

 

 

七五三や十三参りなど家族で行う行事では
ご家族様もお着物を着られる方が増えてきております。
お子様のはれの日に是非ご家族様も揃ってお着物を着て
記念撮影なんかをすると思い出になること間違いなしだと思います。

 

 

 

古き良き伝統、きものを着ることの喜びを少しでも
ご家族様みなさまで感じていただければ私達も嬉しく思います。
ぜひ、わからないことなどがあればお気軽にご相談くださいませ。

 

 

 

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