着物の種類について 礼装・準礼装・普段着とは
みなさん、こんにちは。
きもののほそみの岩田です。
ようやく夏らしい季節になりましたね〜。
今日は初めてこちらのブログを書かせていただきます!
みなさん、着物には様々な種類があるのをご存知でしょうか?
今日は着物の種類「これだけは知っておいて!!」について書かせていただきます。
着物には大きく分けて3種類あります。
- 「礼装」・・・ 第一礼装とも呼ばれ、着物の中でも最も格式が高いものとなります。
花嫁衣装の打掛・留袖・色留袖・本振袖が慶事の礼装です。喪服(紋付)は弔事の礼装になります。
- 「準礼装」・・・ 礼装に次ぐ格の高い着物です。訪問着・付下げ・紋付の色無地が準礼装になります。
フォーマルな場で着用出来ます。
- 「普段着」・・・ 普段のお出かけに着ていただける着物です。小紋・お召・紬。
また最近ではポリエステルのものもあります。お出かけ着なのでフォーマルなシーンでの着用は
あまり好ましくありません。その代わり、自分の好きなコーディネートで着ていただくことが出来ます。
こちらはそれぞれ「格」が違います。
着物の「格」を知ることで様々なシーン・用途、TPOに合ったものを着用していただけます。細かく書くと同じ着物でも、紋の数や合わせる帯によって異なります。紋は一つ紋・三つ紋・五つ紋とあり、五つ紋が一番格式高いものになります。小紋などのカジュアルな着物にも紋を入れ、その場に合わせた袋帯を結ぶことでフォーマルなシーンへ着ていくことが出来る場合もあります。
「礼装」の種類
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白無垢 色打掛
白無垢は打掛や掛下など小物をすべて白で統一したものです。色打掛は、様々な色が鮮やかに使われたもので、披露宴などのお色直しにも使われます。
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黒留袖
既婚女性の第一礼装です。もっとも格式の高い着物になり、新郎新婦の母親・祖母として参加される場合に着用していただけます。上半身に柄は無く、裾周りに吉兆文様が入ったもので、五つ紋・白の比翼仕立ての仕立て方が決まり事になります。
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色留袖
黒留袖を同じような模様付けで、黒以外の色で染められた着物です。五つ紋であれば黒留袖と同格で、既婚女性の礼装として着用します。一般的には三つ紋か五つ紋が多く、三つ紋以下の色留袖は黒留袖よりも着用シーンが多いと思います。
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振袖
未婚女性の第一礼装となります。袖の長さにより「本振袖」「中振袖」「小振袖」に分けられており、今では本振袖が主流となっております。成人式や卒業式の袴の下に着用することもでき、兄弟姉妹・親族、友人の結婚式で着用することも出来ます。
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黒喪服(紋付)
弔事の第一礼装で、喪主や故人の親族が葬儀や告別式に着用される着物です。地紋の入っていない無地が正式とされ、必ず五つ紋を入れます。長襦袢・半衿・足袋は白色を着用し、それ以外の小物は黒色のものを合わせます。弔事以外では、宝塚音楽学校の卒業式では袴と合わせた装いをします。テレビなどで見たことがある方もいらっしゃるかと思います。
準礼装の種類
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訪問着
訪問着とは、未婚、既婚問わずに着られる着物で上半身と裾に絵羽模様が入ります。パーティや、結婚式、披露宴の他にお宮参り、七五三、入卒業式などお子様の行事にお母様が着られる着物として多く着用されております。訪問着には袋帯を結びます。
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付下げ
訪問着よりは格が下がりますが、準礼装としての役割を持ちます。絵羽模様ではありませんが、縫い目に柄がかからず、すべて上を向くように柄付けをされております。訪問着よりも簡略化されたものが付下げです。
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色無地
黒以外の色で一色に染められた着物です。柄のある訪問着よりも落ち着いた印象を持ちます。紋の有無、数により格が変わります。紋が一つ入れば無紋の訪問着よりも格が上がります。逆に紋がない色無地では合わせる帯や小物でカジュアルな装いにすることも出来ます。格式はありつつもあまり華美な装いにならないため、お茶会での着用にも向いております。
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江戸小紋
遠目に見ると無地のように見えるごく小さな柄を、一色のみの型染めで染め上げた小紋のことです。もともとは江戸の裃に使われた格の高い模様があり、その中でも「三役」と呼ばれる鮫、行儀、角通しがあります。これらに一つ紋を入れることで、一つ紋の色無地同様に略礼装として慶弔で着ることが出来ます。また、柄が細かくなればなるほど格が高いものになります。
普段着の種類
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小紋
パターン型で柄が描かれている型染めの着物になります。ちょっとしたお出かけ着になり、お稽古や観劇、友人との食事などに着られます。模様の柄により格があり着ていく場所を選ぶものになります。
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紬
小紋同様にお出かけ着とし着用出来ます。節のある糸で織った先染めの織物です。紬の中でも三代紬と言われる大島紬、結城紬、牛首紬などは有名ですね。産地によっては様々な紬の種類があります。名古屋帯や半幅帯を結んで着られます。
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浴衣
木綿の浴衣地で作られた最もカジュアルな夏の着物です。昔は、家庭でのくつろぎ着として着用されておりましたが、現代では街着として着られるようになりました。素材も現代では様々なものがあります。主に半幅帯や兵児帯を結びます。
このように沢山の種類がある着物ですが紋の有無や、柄の種類、ここには載せていませんが付下げ小紋や紬の訪問着など、素材や柄の組み合わせで格が変わります。また、季節によって合わせられる柄が変わったり、素材・仕立て方が変わったり、帯締めや帯揚げの種類が変わったりと多種多様です。ここで載せた大まかな種類だけでも覚えておくと、これからのきものライフに役立つこと間違いなしです。TPOに合わせた着物の着こなしを楽しみましょうね。着物は本当に奥が深く、知れば知るほど楽しくなっていきます。わからないことがあればいつもでもご相談に乗りますので、きもののほそみへお問い合わせくださいませ。
いかがでしたでしょうか?たくさんある着物の種類ですが
まずは、お家にある着物から実際に自分でも着られるようになりましょう。
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こちらの記事も読まれています。 ▶夏きものの魅力 ▶着物初心者の方にも分かる着物の仕立て方の種類
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